グルメといえば【リオオールスイート】

ストリップ大通りに面していないため、立地条件はあまりよくないが、一般観光客の間でもそこそこ知られる大型ホテル。ベラージオやシーザーズパレスがある交差点から西へ約1km 離れた地点にある。
経営はあのハラスホテルと同じ Harrah's Entertainment 社で、2005年 6月以降は同社が Caesars 社を買収したため、現在はシーザーズパレス、フラミンゴ、バリーズ、パリスとも同系列。

レストラン群の充実ぶりが自慢で、開業当初は 「グルメの殿堂」 としてデビューしたが、近年は他のホテルもレストランを充実させてきているため、今はむしろ 「全室スイート」 を売り物にしている。名称も近年 Rio Suite から Rio All-Suite に変えた。
このホテルを有名にしたのはなんといっても 90年代中頃に始めた CARNIVAL WORLD BUFFET で、これを抜きにこのホテルを語ることはできない。各国の料理を屋台ブース形式でサーブするその陳列方式は、当時としては非常に珍しく、バフェィ界の話題を独占してきた。今でこそ、その種のスタイルは当たり前となってしまったが、そのパイオニアとして、今でも地元民の間では一目置かれた存在だ。歴史が長く陳腐化も懸念されるが、近年リニューアル改装が行なわれ、当時の人気を取り戻している。
そんな CARNIVAL WORLD BUFFET よりもかなりあとにオープンした高級シーフードバフェィ VILLAGE SEAFOOD BUFFET も人気が高い。ちなみにここでは生ガキ、カニ、ロブスターなどが食べ放題だ。

グルメと並ぶこのホテルの注目は、世界ポーカー選手権こと 「World Series of Poker」 だろう。長らくダウンタウンのホースシューホテルで行なわれてきたイベントだが、2005年からこのリオに会場を移した。たかがポーカーの選手権とあなどるなかれ。これが超ビッグイベントで、主催者側の話によると、ゴルフのマスターズ、テニスのウインブルドン、競馬のダービーなどはもちろんのこと、世界中のあらゆるプロスポーツイベントの中で、この大会ほど優勝賞金が大きいイベントはないという (ボクシングのファイトマネーは賞金ではないので除く)。ちなみに 2006年大会の優勝賞金は 1200万ドル (当時の換算レートで約14億円) だった。最近のポーカーブームの影響か参加者が急増しており、この優勝賞金も今後さらにふくれる可能性がある。開催時期は毎年初夏で、一ヶ月以上の期間にわたって熱戦が繰り広げられる。

話は前後するが、前述の通りこのホテルの客室はすべてがスイートルームだ。「全室スイート」 そのものは他の都市では決して珍しい存在ではないが、ラスベガスではベネシアンやマンダレイベイの別館 The Hotel など、ごく一部のホテルに限られているため、それなりの特徴といってよいだろう。
ただ、部屋は伝統的な正統派のセパレート型スイートルームではなく、いわゆるミニスイートもしくはジュニアスイートと呼ばれる疑似スイートで、寝室とリビングルームが明確に区切られているわけではない。これに関してはベネシアンホテルも同様だ。
ちなみにこのホテルの客室には冷蔵庫やコーヒーメーカーが置かれている。「スイートなんだからそれぐらいは当たり前」 と言ってしまえばそれまでだが、これはカジノホテルの経営戦略としてはまだ少数派で (「基本情報」 内の 「ホテルのウラ情報」 の項を参照のこと)、利用者にとっては大変うれしい限りだ。電話も2台あるのでノートパソコンをモデム接続したりする際に不便を感じない。(もっとも最近はブロードバンド接続が主流だが)

客室棟は、開業時から存在している本館と、97年に完成した新館タワー棟に分かれている。新館の方が高さが高い上、ストリップ大通りに近いため断然おすすめだ。特にストリップ側に面している高層階の部屋からは、ストラトスフィアタワーからマンダレイベイまで、ストリップの全域が見渡せる。団体パック旅行の場合は無理としても、個人旅行の場合は、チェックインの際にそういった部屋をリクエストしてみるとよいだろう (多少の追加料金が必要となる場合もある)。

さて、このホテルのプールには砂浜が付いている。砂を掘ったからといってハマグリが出てくるわけではないが、ユニークなアイデアであることにちがいない (ここのマネをしたのか、マンダレイベイやハードロックのプールにも砂浜がる)。そしてその脇にはビーチバレー用のコート、さらにはグルメの殿堂らしくプールサイドでもさまざまな軽食が楽しめるよう、スナックバーなどが用意されている。

カジノの雰囲気もまずまずだ。カジノ全体のテーマが 「リオのカーニバル」 なので陽気で明るいが (照明が明るいという意味ではない。照明はむしろ暗い)、それでいてどことなく高級感も保たれており、なかなか評判がよい。
有名な無料アトラクション Masquerade Show In The Sky もここのカジノフロア(新館タワー棟側のカジノフロア) で行なわれている。このアトラクションをあえてひとことで説明するならば、「空中で演じられるリオのカーニバルパレード」 といったところで、頭上約 5メートルの天井に張り巡らされたレール (全長約 290メートルに) に沿って派手なフロート(山車:だし) が行進する。もちろん無料で観ることができるが、このフロートに乗って役者たちと一緒にカジノ内をパレードしたいという者は $12.95 が必要だ。上演時間など詳しいことは 「観光スポット」 セクションを参照のこと。

総合的に見て悪いホテルではないが、それでもレンタカーを利用する予定のない者にはあまりおすすめできない。やはりストリップの中心街へ歩いて行けないということは致命的な欠点で (歩けないことはないが 15分以上かかる)、不便を強いられることは確実だ。
そのストリップ地区へは、同じ経営のハラスホテルに向けて無料シャトルバスが約 15分おきに出ているのでそれを利用できないこともないが、あまり便利ではなく (ストリップ地区の観光名所がハラスホテルから徒歩で行ける範囲にあるとは限らないので)、結局タクシーを多用することになるだろう。毎日ストリップへ出ることを考えると、かなりの出費だ。
なお、かつてリオからストリップ地区へ徒歩で行く場合、高速 15号線との交差点付近の道路事情が悪く交通安全上の問題があったが、現在は高速 15号線をまたぐ歩行者専用の陸橋が完成しているためその問題は解消された。

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